SAABサーブとは

SAAB(サーブ)とは

2015年から始まったSEISA Africa Asia Bridge(以下SAAB)は2023年で第9回目を迎えます。
星槎グループ創設者である宮澤保夫名誉会長の「これからのこどもたちの未来のために、アフリカとアジアに“橋=Bridge”をかけなければならない」という想いからSAABは誕生しました。

今やアフリカは、多くの天然資源を有し、またICT開発の拠点として、多くの人々が注目する世界の中心ともいえる大陸へと変化しています。この変化に対して、10年先、20年先の世界のあり方を考える上で、とても大切な時間にさしかかっています。SAABは、こどもたちがアフリカの国々について「知る」「繋がる」という目標の実現を目指し、多くの国の方々と共に、アフリカのもつ多様性の素晴らしさ、可能性について語り合い、共感し合うイベントです。

近年、ICTの活用により、多くの国の方々と共に、多様性の素晴らしさ、その可能性について深く考え、語り合う機会にもなっています。私たち日本人が海外の人々とどのように関わり合い、繋がることができるのか。また、さまざまな国々が抱える多くの問題に対して、どのように行動することができるのかを探る機会にもしていきたいと考えています。 星槎の考える本当に大切な学びは、「それぞれの違いを認め、排除せずに仲間になること。そして、共に行動すること」に他なりません。この機会での経験が、次の世代を担う日本と海外の若者たち自身が考え、行動する種になることを願っています。

「こどもたちが未来を自分で考えるためにSAABをやるんだ!種まきなんだよ!」
私たちは宮澤保夫名誉会長の想いを受け継ぎ、未来のこどもたちへの「種まき」を行っていきます。

2015年 第1回 SEISA Africa Asia Bridge に寄せたメッセージ

アフリカ。この言葉は誰もが知っています。しかし、私たちはアフリカのことを実際にどれだけ理解しているのでしょうか。 単にアフリカといえばライオン、キリン、ゾウなどのイメージで思い描くことが多いのではないでしょうか。今は日本人から見ればアフリカは物理的にも、精神的にも遠く、私たちの日常からは確かに離れているように思われます。一方、大陸としてのアフリカは地球上の陸地全体の20%以上を占めています。また、人類発祥の地とも呼ばれています。さらに全土で話されている言葉の種類は3,000を超えるといわれています。これから10年、20年、30年の先を見れば、天然資源に乏しい日本にとってこの大陸は重要です。天然資源等の分野において日本を安定させうる唯一の国々といっても過言ではありません。日本の未来を担うこどもたちが、アフリカの国々について多くのことを学び、お互いを知り、交流を持つことがとても大切だと私たちは考えます。
距離的にアフリカが遠いのは確かですが、近い将来には日本からアフリカまで数時間で行ける時代がやってくるかもしれません。例えば、東京から京都までの移動時間が江戸、明治、昭和、そして現在においてどのように変化してきたのかを考えれば、アフリカまで1〜2時間で行くこともあながち夢物語ではないといえます。その距離が確実に縮まっていく中で、心の距離も近い日本であることが必要です。アジアの中でもアフリカを良く知っているのは私たちであり、アフリカと関わり、仲良くし、平和作り、国作りに関わっていく仲間としての日本人という、私たちのあり方が重要な意味を持ってくると考えます。
距離の遠さよりも心の近さを持つ若者たちが、日本においてもアフリカにおいてもより多く育っていってくれるためにも、皆様のご理解ご協力をいただければ幸甚です。何卒よろしくお願い申し上げます。

宮澤 保夫

昨年、第8回目となる SEISA Africa Asia Bridge 2022を開催いたしました。天候にも恵まれ2年ぶりの対面開催とオンラインでの7チャンネル配信で運営いたしました。アフリカ、アジアの国々を対象に、ご協力いただいた大使館が15ヵ国、日本、UNDP(国連開発計画・ニューヨーク)、日本語学校(ミャンマー)を合わせると31ヵ国以上、約40,000名(オンライン含む) の皆様と共に、学びと関わり合いの輪を広げることができました。
オープニングセレモニーでは国連開発計画(UNDP)のアフリカ地域局戦略・分析・調査リーダーのレイモンド・ギルピン様、外務省、神奈川県知事黒岩祐治様からメッセージをいただきました。今後もUNDPやユニセフ(国際連合児童基金)、アフリカ・アジアの大使館と連携プログラムを進めていき、日本を代表するESD(持続可能な開発のための教育)を実践し、日本を越えて世界との学びの機会を広げていきます。
最後に星槎グループ創設者である宮澤保夫名誉会長が「Bridge=懸け橋」と名づけたこのイベントがアフリカ・アジアの懸け橋だけではなく、近所の人たちから学校にいる仲間、関わった全ての人たちの平和の懸け橋となることをあらためて確信いたしました。今後も私たちが大切にしている「共生」の理念を様々な形で表現していきたいと考えております。

sTED(Seisa Transnational Education Design:通称sTED)

全国の星槎の中高生、近隣の小中高生が一堂に会し、アフリカやアジアとの繋がりや国連のSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)をテーマに、10年先、20年先、50年先の未来について考え、プレゼンテーションする、sTEDを開催。1年間の研究の成果をもとに生徒たちが熱いプレゼンテーションを繰り広げます。

「星槎全国生徒会・同窓会」とSAAB

星槎全国生徒会・同窓会では、共生社会の実現を目指し、SDGsを具現化するための活動を行っています。2020年度は「卒業してもSDGsを考え続けたい」と語った卒業生(元 星槎全国生徒会役員、現 星槎全国同窓会役員)の発案で、全国一斉の清掃活動「SEISA CLEAN UP ACTION」を実施。SAAB当日は日本全国、そして海外に住む生徒会メンバーがオンラインで繋がり、清掃活動の進捗と地域・国ならではの生活事情が報告、議論されました。SAABや全国生徒会活動をきっかけに、SDGsにまつわる活動・行動を一生のライフワークにする、そんな強い信念をもつ生徒、卒業生がいることは、大きな成果であると捉えています。

「SEISA Africa Asia Bridge」が、
2021年ユネスコ/日本ESD賞 国内推薦事業に選定されました!

本賞は、第40回ユネスコ総会で採択され、2019年の国連総会で承認された「持続可能な開発のための教育:SDGs実現に向けて(ESD for 2030)」の枠組みの中で、ESD活動に取り組んでいる機関又は団体が実施するESDに関する優れた事業を表彰するものです。2021年は、日本国の推薦事業として、文部科学省から「SEISA Africa Asia Bridge」が選定されました。ESDとは、学習者が環境の保護、経済的な持続性、すべてのジェンダーにとって公正な社会、そして現在と将来の世代のために、文化的な多様性を尊重しつつ、責任ある行動がとれるよう、必要な知識、能力、価値観、態度を身に付けられるようにするための教育のことです。これは、全てのSDGs実現の鍵となる役割を果たすものです。

来場者数

来場者数

※2015年度は1日のみ開催

参加者数

参加者数

2022 参加大使館
会場来校・ビデオメッセージ含む(順不同)

エリトリア国 / タンザニア連合共和国 / マダガスカル共和国 / ガーナ共和国 / マラウイ共和国 / エチオピア連邦民主共和国 / スーダン共和国 / チュニジア共和国 / ザンビア共和国 / ボツワナ共和国 / 南アフリカ共和国 / レソト王国 / ナミビア共和国 / ルワンダ共和国 / コートジボワール共和国


2022 参加国
参加された方の国籍(来場およびオンライン参加)(順不同)

アメリカ合衆国 / ミャンマー連邦共和国 / ニュージーランド / ブータン王国 / 中華人民共和国 / バングラデシュ人民共和国 / 日本 / 大韓民国 / タイ王国 / ロシア連邦 / フィリピン共和国 / ベナン共和国 / ブルキナファソ / ラオス人民民主共和国 / ケニア共和国 / 台湾


特別協力

国連開発計画(UNDP) 独立行政法人国際協力機構(JICA) 横浜市国際局 芦別市 日本アフリカ友好横浜市会議員連盟 富士フイルム株式会社 株式会社崎陽軒 株式会社 Kurikindi Design 株式会社五六 合同会社肩車 株式会社 SKLO 株式会社 HANDOFF SINKPIA・JAPAN 株式会社 NPO法人 Waveよこはま


後 援

外務省 文部科学省 神奈川県 小田原市 芦別市 箱根町 大磯町 神奈川県教育委員会 横浜市国際局 横浜市教育委員会 小田原市教育委員会 芦別市教育委員会 独立行政法人国際協力機構 横浜センターヨコハマSDGsデザインセンター


出店団体

株式会社崎陽軒 NPO法人 打鼓音 ハルコロ もったいない食堂 はちぼしカフェ u3doco・FOFO CATERING SERVICE D&S catering world Mikaバインミー café Le Havre 韓国料理ストア


共 催

一般社団法人 星槎グループ 公益財団法人 世界こども財団 学校法人 国際学園 学校法人 星槎 Seisa Africa Asia Bridge 2022 実行委員会


協 力

学校法人 星槎こども園 KIDS planet 社会福祉法人 星槎 星槎学園

SAAB 一斉授業

全国にある星槎の校舎をオンラインで繋ぎ、SAABに向けて共に学び、知って繋がるための「SAAB一斉授業」を行っています。各校舎で「アフリカ」「アジア」などに関わるテーマ(歴史、衣食住、文化、風土、気候、宗教、地理、産業等)について調べ学習し、SAAB当日はステージ上やオンデマンド放送等でプレゼンテーション発表を行います。
今まで遠くに感じていたアフリカ・アジアの国々を仲間たちの発表を聞いて学び、自分たちでも調べ・知り・学習することで今まで以上に身近に感じることができます。

国内最大規模の国際会議 TICADⅦ(第7回アフリカ開発会議)に参加しました

2019年8月29日、神奈川近郊の中高代表生徒44名が、日本国内における最大規模の国際会議 TICADⅦ(第7回アフリカ開発会議)に参加しました。
神奈川県とUNDP(国連開発計画)のサイドイベント「SDGs達成へマルチセクターパートナーシップの推進」では、アヒム・シュタイナー UNDP総裁、黒岩祐治 神奈川県知事、ロイ・マリーク・ロウェ ガンビア共和国バンジュール市長のオープニングセッションに始まり、日本とアフリカ各国の起業家によるパネルディスカッション「SDGs達成に向けたイノベーションの実践」まで、ステージ正面の一等席で参加することができました。国際会議ならではの同時通訳のイヤホンの使用にドキドキしながらも、真剣に聴き入る生徒たちの姿勢に、SAABで学び続けてきた成果を見ることができました。

第7回 ニューヨーク海外研修における国際連合訪問

2019年10月18日、星槎高等学校と星槎学園北斗校の在校生25名、卒業生2名が、UNDP(国連開発計画)を訪問し、星槎のSAAB活動報告と今後の展望、SDGsの取り組みを発表する機会をいただきました。当初30分のお約束でしたが、最終的には1時間30分ものお時間をいただきました。ユニス・カムウェンド戦略アドバイザーのご挨拶の後、国際連合日本政府代表部 星野俊也大使、アブドゥリー・ジャネ国連経済学者 UNDPガンビア事務所経済担当官、トニー・ムフムザUNDPウガンダ事務所経済担当・戦略政策ユニットチームリーダー、ジェームス・ノイハウス広報担当、アウンナ・エジアコンワ書記官候補アフリカ地域担当部長、古我知晶TICADユニットプログラム・マネジメント専門官より大変貴重なお話しを伺うことができました。また、生徒からのアフリカの現状に対する質問にも、たいへん丁寧にご返答をいただきました。生徒たちにとって、一生心に残るものであり、これからの人生においての大きな目標を見いだす機会となりました。