『SEISA Africa Asia Bridge 2024』

日本原水爆被害者団体協議会（被団協）のノーベル平和賞とSAAB

　世界では約80年周期で大変動が起きており、2020年代はその時期にあたると警鐘を鳴らしている人がいます。確かに、1780年代は米国独立戦争とフランス革命、1860年代はイタリアやドイツの国家統一と米国の南北戦争、1940年代は世界大戦が起き、2022年にはロシア・ウクライナ戦争が、2023年にはパレスチナとイスラエルで戦争が始まりました。
　このような時期に、日本被団協がノーベル平和賞を授与されることになったことは大変重要な意味があることであります。
「核兵器のない世界を実現するために努力を継続してきたことと、核兵器が2度と使われてはならないことを目撃証言によって示してきたこと」が授賞理由です。被爆者の方々の平和に対する思いを継承して「平和な世界共生」のため我々も努力を重ねて行かなければならないと思います。
　この「平和な世界共生」はどのようにして構築されるのでしょうか？ 私は、「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」という星槎の３つの約束を守れる人たちの手によってできることだと思います。
　今年で10周年となるSEISA Africa Asia Bridgeという取り組みはこの3つの約束を守っている星槎の仲間たちが、1年という月日をかけてアフリカ・アジアのことについて共に学び・共に考え・共に行動して、2030年までにSDGs（持続可能な開発のための17の国際目標）を達成することによって国際社会が目指している世界を理解しようとするものであります。
　ご参加の皆様におかれましては、このSAABという活動が宮澤保夫名誉会長の教育理念を具現化したものであることをご理解いただくとともに、星槎の精神を有する子どもたちが、日本や世界の各地に散らばって「世界共生」の考え方を伝えてゆく姿を想像しながら、さまざまな催しをご体感していただければ幸いです。

SEISA Africa Asia Bridge 2024
実行委員長（元JICAアフリカ担当理事）松岡和久

SEISA Africa Asia Bridge Future 宣言

一 ． わたしたちは、知ることを通して繋がる、「知繋」という考え方のもと、SEISA Africa Asia Bridgeを通して、アフリカとアジアの共生と相互理解を深め、ユネスコスクールキャンディデート校に選ばれた星槎中学高等学校をはじめ、星槎の理念である、「人を認める」「人を排除しない」「仲間を作る」の３つの約束を掲げて、世界が抱える人権と平和の問題に対して解決できる担い手となります。
Under the guiding principle of 'Chikei： “Connect through Knowledge,” we will deepen the coexistence and mutual understanding between Africa and Asia through the SEISA Africa Asia Bridge. With the lead of SEISA Junior and Senior High School, a selected candidate of UNESCO Associated Schools by the United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, we will embrace SEISA's three guiding principles of 'Understand each other,' 'Leave nobody out,' and 'Make friends,' and aim to become catalysts capable of addressing global human rights and peace issues.

一． わたしたちは国際連合が掲げる持続可能な開発目標の実現に向けて学びを深め、具体的な行動としてフードバンクなど貧困や飢餓が続く世界に対して、必要とする寄付活動を実践していきます。
We will deepen our understanding and take concrete actions, such as food bank donations, to work towards the realization of the first and second Sustainable Development Goals set forth by the United Nations, in order to alleviate global poverty and hunger.

一． わたしたちは、持続可能な開発目標にも掲げられている、気候変動への具体的な対策、自然の豊かさを守ろうという考えのもとで、再生エネルギーを積極的に利用し、節電に努めることなど、経済発展と環境の両立について考え、行動していきます。
We will actively embrace the use of renewable energy and strive for energy conservation, in alignment with the idea of protecting nature's bounty and taking concrete measures against climate change, as outlined in the Sustainable Development Goals.
We will attempt to balance economic development and environmental preservation.

一． わたしたちは、今まで学んできたアフリカ・アジアの知識を自分たちだけで留まらせるだけではなく、より多くの人と共有し、伝え続けます。
We will continue to relay the knowledge obtained through learning about Africa and Asia, to as many people as possible, not just keep it to ourselves.

一． わたしたちは、スポーツを通じて、アフリカ・アジアなどの国々と交流を深め、日本とのかけ橋になるとともに、オリンピック・パラリンピックに参加できる国がより増えていけるよう活動していきます。
We will foster deeper exchanges with countries in Africa, Asia, and other regions We will foster deeper exchanges with countries in Africa, Asia, and other regions through sports, serving as a bridge between Japan and these nations. Additionally, through sports, serving as a bridge between Japan and these nations. Additionally, we will work to increase the number of countries that we will work to increase the number of countries that could could pparticipate in the Olympic articipate in the Olympic and Paralympic Gamesand Paralympic Games.

起草者 Ｄｒａｆｔｅｒ
星槎全国生徒会 SEISA National Student Government 代表 Rep. Student Name　武久日菜子
星槎全国生徒会 SEISA National Student Government 代表 Rep. Student Name　林孝太郎
星槎高等学校 SEISA High School 代表 Rep. Student Name　勝又蒼空
星槎中学校 SEISA Junior High School 代表 Rep. Student Name　福嶋九龍
星槎もみじ中学校 SEISA Momiji Junior High School 代表 Rep. Student Name　桝家結衣